講演「『起業』って何かな? AIと会話しましょう」
講師:徳島大学 前学長 野地 澄晴 先生
場所:阿南光高校
阿南光高校で開催された講演「『起業』って何かな? AIと会話しましょう」に参加しました。
野地先生には、AIの可能性や起業に関する貴重なお話をしていただき、特にChatGPTが音声をもとに自己紹介や生徒との質疑応答を行ったことが印象的でした。
講演を通じて、生徒たちは最新技術について深く考える機会を得るとともに、「自分の可能性を信じ、新しい技術とともに未来を創ることの大切さ」を学びました。AIが社会やビジネスの世界でどのように活用されるのかを知ることで、これからの時代に求められるスキルやマインドについて考えるきっかけとなりました。
2024年度「高校生×Chance・Challenge・Changeプログラム」の一環として、知事や教育長に提言を行う「C3プロポーザル(提言報告)」に参加しました。本校の生徒は、「地元食材の地産地消」の課題(テーマ)に取り組み、他校の生徒とともにオンラインで協議し、調査・分析を行い、その成果を発表しました。
他の発表テーマには、地域防災、教育支援、交通安全、SNS活用など、社会課題に関する多様なテーマが含まれ、各グループが自身の視点で解決策を提案し、多くの学びと発見がありました。発表を通じて、考えを言葉にする難しさや伝える力の大切さを実感するとともに、他のグループの発表を聞くことで新たな視点や気づきを得ることができました。
本イベントを通じて得た学びを今後に活かしていきたいと思います。ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました!
第2回目となる今回は、SSHの研究発表の場として、多くの高校が参加し、それぞれの研究成果を披露しました。本校の生徒たちは、第1回での学びを活かし、SSの時間を活用して各グループで研究テーマを設定。限られた期間の中で研究を進め、発表に臨みました。
発表の場では、他校の生徒や大学の先生方から貴重なご意見やアドバイスをいただき、研究をより深めるための多くのヒントを得ることができました。また、他校の発表を聞くことで、異なる視点からの研究方法や実験の工夫を学ぶ機会にもなり、大変有意義な時間となりました。
今回得た知見を活かし、研究をさらに発展させることを目指して取り組んでいきます。そして、SSH活動を通じて科学的探究心を育み、社会に貢献できる研究を進めてまいります。今後とも応援よろしくお願いいたします!
実験・講義 「Jonan Science Lab」
内容 「ALDH2遺伝子の多型解析(お酒に強い遺伝子の有無を調べる実験)」
場所 城南高校生物室
城南高校の生物室で開催された「Jonan Science Lab」に参加しました。今回は、かずさDNA研究所とZoomでつなぎ、「ALDH2遺伝子の多型解析」をテーマにリモート実験を行いました。
実験では、参加者が自身の口腔粘膜細胞を採取し、そこからDNAを抽出。その後、PCR法を用いてALDH2遺伝子の特定部分を増幅し、電気泳動によって遺伝子型を判定しました。
参加した生徒からは、「遺伝子組み換えやゲノム編集という言葉は聞いたことがあったが、詳しい内容までは知らなかったので、実験を通じて理解が深まった」との声がありました。生命科学の奥深さを実感する貴重な機会となりました。
本校理数科1年次生徒が日亜化学工業株式会社 辰巳工場を訪問しました。
今回の見学では、リチウムイオンバッテリーの正極材料を生産するエリアや、製品の品質管理・検査を行う研究施設を見学しました。2つのグループに分かれ、それぞれが製造工程の各エリアを順番に見て回りました。特に、原料の加工から製品の出荷までの一連の流れを実際に目にすることで、製造業における品質管理の重要性を学ぶ貴重な機会となりました。
今回の工場見学を通じて、生徒たちは製造業の現場を直接体験し、科学技術がどのように活用されているかを学ぶことができました。この貴重な経験を、今後の学習や進路選択に生かしていきたいと思います。
徳島大学で開催された日本金属学会・日本鉄鋼協会中国四国支部第57回「若手フォーラム」において、高校生ポスターセッションに出場しました。
発表を通じて、専門分野で活躍されている研究者の方々から直接指導や助言をいただき、大変有意義な時間を過ごすことができました。事前準備は決して簡単ではありませんでしたが、その過程を通じて多くの学びと成長を実感しました。特に、専門家からのフィードバックは今後の研究活動に大きな刺激となり、今後の更なる努力に繋がる貴重な経験となりました。
特別授業 富西STEAM授業(理数化学×現代の国語)
場所 化学室
理数科1年次生を対象に、「理数化学」と「現代の国語」を融合させた授業を実施しました。本授業では、銅(Ⅱ)イオンの反応を題材に、実験手順や結果を文章で的確に表現する力を養うとともに、表現の評価について深く学びました。
生徒たちは、実験の過程を正確に記述し、論理的かつ分かりやすい文章にまとめることに挑戦しました。また、自身や他者の記述を比較・評価することで、より適切な表現とは何かを考察する機会となりました。
本授業を通じて、生徒たちは科学的な思考力と文章表現力の双方を高めることができました。今後も教科を横断した学びを取り入れ、探究的な学習を深めていきます。
出張講義 早稲田大学理工学術院総合研究所
研究院准教授 田中香津生先生
演題「加速キッチンと課題研究の進め方」
理数科1・2年次生を対象に、「加速キッチンと課題研究の進め方」と題したSS特別講義を実施しました。本講義では、「良い探究活動とは何か?」という問いを起点に、課題研究を進める上での重要なポイントを対話形式で解説しました。
講義の前半では、素粒子研究機関「加速キッチン」の活動が紹介されました。「加速キッチン」は田中先生が代表を務める研究機関で、中高生が実際に宇宙線検出器を用いて研究計画を立て、データを収集・解析する体験型プログラムを提供しています。参加者は、最先端の研究に触れながら宇宙の謎に迫る貴重な経験を得ることができます。
後半では、課題研究を進めるための具体的なアドバイスが行われました。2年次生からは、「現在取り組んでいる研究について、田中先生に直接相談できたことが大きな収穫だった」との声が聞かれました。一方、1年次生は、「研究テーマを設定する際に問題意識を持つことの重要性を改めて認識した」との感想を述べていました。
今回の講義を通じて、生徒たちは研究の面白さだけでなく、実践的な研究の進め方を学ぶことができました。特に、「加速キッチン」の活動紹介は、生徒たちに大きな刺激を与え、科学者・研究者としてのキャリアを考える貴重なきっかけとなったと考えられます。
実験・講義 第1回SSH高等学校課題研究研修会
内容「課題研究や科学部研究のテーマ設定および研究の進め方に対する指導・助言」
場所 徳島大学理工学部
参加者 理数科1年次
徳島大学理工学部と城南高校が主催し、理数科1年次生を対象とした課題研究テーマ設定研修会が実施されました。本校のほか、城北高校、海部高校、城ノ内中等教育学校の生徒も参加し、理工学部の三好先生をファシリテーターに迎えて活発な議論が交わされました。
研修会では、KJ法を用いて、架空の課題研究テーマを設定するプロセスを体験しました。まず、自由に研究テーマを付箋に書き出し、模造紙に貼り付けました。その後、共通点のある付箋をグルーピングし、より大きなテーマへと分類していきました。この過程を通じて、生徒たちは互いのアイデアに触発され、新たな視点を得ることができました。
各グループは議論を重ね、最終的に一つの研究テーマを決定。そのテーマについて、具体的にどのようなことを解明したいのかをKJ法を用いて深掘りし、発表を行いました。発表では、生徒たちが自分の言葉で研究の目的や方法を説明し、互いの研究内容を共有しました。
参加した生徒からは、「自分の興味のあることを自由に話し合えて楽しかった」「協力して一つのテーマを作り上げる経験ができた」「課題研究に対する意欲が高まった」といった声が聞かれました。
研修で学んだことを活かし、2月には各グループが具体的な研究テーマを決定し、発表会を実施する予定です。互いに刺激し合いながら研究を深めていきます。
京都大学が高大接続・高大連携活動の一環として行う「学びコーディネーター」(京都大学大学院生)を講師に招き、「流体力学」に関する特別講義を実施しました。
理数科1・2年生を対象に、最先端の研究に触れる機会を提供し、課題研究に役立つ知識や技術の習得を目指すことを目的としています。流体力学という普段あまり馴染みのない分野を、「流れ星」や「交通渋滞」といった身近な例を用いてわかりやすく解説してくださいました。
生徒の皆さんからは、最初は難しそうと感じていた流体力学に、次第に好奇心を抱く様子が見られました。授業後、「すべての流体において当てはまる方程式があることに驚愕した」「難しい内容も、図や身近な例を用いて説明してくださり、よく理解できた」といった声が聞かれました。質疑応答の時間には、積極的に質問を行う姿が見られ、活発な議論が展開されました。
生徒の皆さんにとって大学での学びや研究の様子を直接体験してもらう貴重な機会となりました。最先端の研究に触れることで、自分の将来の進路について具体的に考えるきっかけを得て、進路選択にも大きな影響を与えたのではないでしょうかか。
今後もこのような出前授業を通して、生徒たちの探究心を育み、科学への興味関心を深めていきたいと考えています。
9月13日(金)に、理数科1年次生15名が、今年度も阿南市横見小学校の6年生16名を対象に、理科実験教室を実施しました。
今回は、iRobot社のプログラミングロボット「Root」を使用したロボットプログラミング教室を行いました。プログラミング言語「Scratch」を使い、イメージ通りにプログラムを作成し、タブレットでシミュレーションを行いながら、さまざまなミッションをクリアしていきました。高校生がアドバイスをしつつ、実際にコース上で動作を確認しました。
まず、Rootをコース上で1周させるミッションをクリアしました。次に、マーカーをセットしたRootでホワイトボード上に図形を描くミッションに挑戦しました。各グループで話し合い、円、三角形、四角形など、さまざまな図形を描くプログラムを作成して実行しました。
最後には、各グループが考えたプログラムを発表し、実際にコース上でRootを動かして図形を描いたり、イルミネーション機能で光らせたりするなど、創意工夫が光るユニークな発表会となりました。
SSH校として理科好きの生徒達を増やしたいという願いから小学生や中学生を対象として実施しています。今後も、続けていきたいと考えておりますので、気軽にお申し込みください。
令和6年度_理科出前教室BY SSH富岡西高校.jtd
今年度の大会は、台風10号の影響で徳島大会が中止となりましたが、会場を香川県に移して合同開催されました。
ロボットアイデア甲子園は、産業用ロボットの見学後、実現可能かどうかではなく、さまざまな機械部品等の新しい使用法のアイデアを競うコンテストです。ユニークで斬新なアイデアが求められます。本校からは、理数科1年生5名が参加しました。
まず、ロボットシステムインテグレータについての説明があり、最先端の産業用ロボットに関する情報提供が行われました。その後、香川大学創造工学部機械システム工学領域の前山祥一教授より、「香川大のロボットに関する研究紹介」というテーマでご講演いただきました。続いて、実際に販売されている産業用ロボットの実演や、プロトタイプで現在も改良が進められているロボットの紹介があり、ロボット開発者から直接話を聞くことができる貴重な体験となりました。
ロボット見学後は、自由な発想で60分間、社会貢献やSDGsを踏まえた夢のあるアイデアを提案書にまとめました。
このイベントに参加したことで、新たな職業分野についての知見を得ることができ、将来の進路選択の一助となりました。貴重な体験を通じて、有意義な時間を過ごすことができました。
新たな産業の柱として徳島県が推進する「徳島バッテリーバレイ構想」の一環として、蓄電池に関する教育プログラムが導入され、本校がその指定を受けました。まず、7月には蓄電池に関する基礎知識を学ぶ授業(バッテリー教育プログラム:座学編)を受け、今回は大阪府池田市にある産業技術総合研究所(産総研)関西センターで小型電池製造実習を行い、理数科1年次生が参加しました。
実習は大きく4つの工程に分かれ、乾燥時間や充電時間のロスをなくすため、通常の順序を一部変更して効率的に行われました。初めて扱う器具や装置に戸惑いながらも、各グループにはアシスタントによる丁寧なアドバイスがあり、全員がリチウムイオン電池(パウチ型)の製造に成功しました。意外と簡単に作成でき、電圧も3Vの出力を確認し、LEDを点灯させたり、オルゴールを鳴らしたり、電気自動車の模型を動かしたりすることができました。電池製作後には、振り返りとしてスライドを使い、リチウムイオン電池の構造や仕組みについて理解を深めました。
今回の実習を通して、普段使用しているスマートフォンの中にも同様の電池が使用されていることを知り、その中に詰め込まれたさまざまな技術について改めて理解を深めることができました。
本年度より、新たな理数科行事として「探究する力」「創造する力」を育むために実施した『TN−サイエンスツアー』は、理数科1年次生を対象に行いました。世界最高性能の放射光を生み出すことができる大型放射光施設のSpring8(Super Photon ring-8 GeV)及びX線自由電子レーザー施設のSACLA(SPring-8 Angstrom Compact Free Electron Laser)研修と令和6年度SSH生徒研究発表会に見学団として参加しました。
Spring8研修では、放射光の発生原理について学び、実際に施設内部の実験スペースを見学させていただき、施設の大きさを体感することができました。生命科学や環境・エネルギー、新材料開発など様々な分野の研究開発に貢献していることから、世界的にもとても重要な施設であることを実感することができました。また、SACLAのX線自由電子レーザーは、これまで実現できなかった原子や分子の瞬間的な動きを観察可能にしたことで、難病の原因解明と薬の創出、地球環境を悪化させる物質の抑制方法の確立など、私たちの生活の向上に大きく役立つ重要な研究施設であることに魅力を感じました。
昼食後、神戸国際展示場で開催された全国のSSH校代表者による生徒研究のポスター発表に見学団として参加しました。本校からは、理数科3年次生の化学班が「髪の毛で世界の水質汚染を救う」という研究テーマで発表を行いました。興味のある発表を3つ以上聞くことを目標に、さまざまな分野の課題研究ブースをまわり、質問や意見交換を行い、交流を深めました。
今回のツアーは、専門家から直接話を聞くことができたり、研究の様子を見学させていただくことができ、貴重な経験となりました。